【認知症・終活トラブルを防ぐには】まずはライフプランから
物価高、年金のこと、家族のこと、自宅のこと、お墓のこと・・・。
わたしたちの生活は、リタイア後においても、様々な心配事が尽きないものです。
実際にも、既に発生した相続に関するトラブルだけでなく、
これから発生する相続に向けた生前のトラブルに関するご相談も少なからずあります
特に悩ましいのが、例えば「兄が父のお金を自由に使っているようで、父に返して欲しい」といったいわゆる使途不明金の問題もあります。
既に発生してしまった相続に関しては今から打つ手は限られるかもしれませんが、
これから発生する相続に関しては、
本人が遺言を作成したり、ライフプランを書き残しておいたりすることで予防できることも少なからずあります。
相続で一番難しいところは、一番事情を知っているはずの本人は、相続が発生したときにはこの世にいなくて、もはやお話を聞くことができないところです。
諸説あるところですが、日本人の死生観の影響もあると言われていますが、
それとも人生100年時代でなかなか死や病気を自分ごととしてとらえにくいのか、
書面で書き残すというのを日本人はあまり好まないようです。
だからこそ、生きるを見つめなおすためにも、
ご自身が健康である今のうちに、ご自身の今後のライフプランを書面で残したほうがいいでしょう。
自分の財産を把握する
まず、あなたにはどれほどの財産があるでしょうか?
「わたしにはそんな大金はない」?
そうでしょうか?
財産とは現預金だけではありません。
・不動産
・生命保険
・個人年金
・株、金融商品
・車
・銀行口座
などなど。
最近ではそれなりの年齢の方でも暗号資産を保有している方も少なくありません。
これらの契約書はどこにあるでしょうか? 仏壇の棚?貸金庫?机の引き出し?それとも誰かに預けていますか?
保険証券の保管場所やパスワード(スマホ、ネットバンク等)は? スマホがロックされてしまえば、もしかするとネットバンクは存在すら分からず、せっかくためたお金は誰にも見つからないままいつまでもネットバンクに塩漬けになるかもしれません。
もしもの時に、誰に連絡してほしいですか?
明日、あなたが突然交通事故にあったり、認知症になったりした場合でも、ご家族にその場所をはっきり示すことができるでしょうか?
今後の生き方をデザインする
そのうえで、今後あなたの生活をどのようにデザインしていきたいか、です。
相続から前に時間を遡る感じで考えるといいかもしれません。
健康寿命がこのあたりだから、何歳の時に、どうしたいのか。
例えば、お金の使い方として、旅行が好きなのであれば、たとえ認知症になったとしても、連れて行ってくれる人がいる限り、旅行に行くためのお金は制限しないでほしいと任意後見契約に盛り込んでおくことも考えられます。
これを残していないから、一方の家族からすれば、旅行が「母のためになる」と思っていても、他方の家族からすれば旅行なんて付き添いの家族のためのものであって母のためにはならない、となりトラブルのもとになりかねません
あなたの生き方をしっかりとデザインしておく。
それが、あなたのご家族を守ることにもつながります。
これがライフプランを作る意義なのです。
亡くなった後のデザイン
亡くなった後の手続きや連絡先等はいかがでしょう?
誰に何を遺したいか。
飼っているペットについてはいかがでしょう?
ライフプランでトラブルは防げる
もちろん、このライフプランですべてが解決するわけではありません。
このライフプランには法的な効力はないからです。
ただ、このライフプランによって、あなたの意思を明確にして伝えていくことはできます。
家族はできる限りその意思を尊重したい、というのであれば、意見を異にする家族も真っ向から反対することはしづらいでしょう。
ご相談は当事務所まで
講演会などで話をすると、エンディングノート(ライフプランと大部分が重なります)に興味を持たれる方が大勢いらっしゃいます。講演後に個別に質問を熱心にされる方も少なくありません。
ただ、なかなかその後の一歩を踏み出す方はあまりいませんでした。実際に法律事務所に相談に行き、ライフプランや遺言の相談につながるケースは皆無でした。
ところが、当事務所でもご相談者と一緒にライフプランを作成する機会がありました。
時代の流れ、というのもあるでしょう。
ご相談、お問い合わせをお待ちしております。


