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片山法律事務所

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【遺言 無効】親が書いた遺言に納得できない

遺言

親の遺言を見て、こう感じたことはありませんか。

 

「なぜ自分の取り分がこんなに少ないのか」

「兄弟だけが優遇されている」

「これは不公平ではないか」

 

そして、多くの方が最初に検索する言葉が

 

「遺言 無効」

 

です。

 

しかし、ここで一つ冷静に考える必要があります。

 

遺言無効は、実はかなりハードルが高い

 

実務上、遺言無効が認められるケースは多くありません。

 

自筆証書遺言であっても、

形式が多少粗い

文言が不完全

内容が偏っている

という理由だけで無効になることはほとんどありません。

 

「納得できない」ことと

「無効になる」ことは、まったく別の問題です。

 

ですから、遺言を見た直後に

“ひっくり返す”方向に進むのは、現実的とはいえません。

 

それでも、何もできないわけではありません

 

遺言があっても、

一定の相続人には「遺留分」という最低限の取り分が保障されています。

 

つまりこれは、

「ゼロにはならない」権利です。

 

ここで大切なのは、

遺留分は感情の制度ではなく、法律上の権利だということです。

 

遺言があっても、取り戻す道は残っています

 

遺留分の請求で本当に争いになるのは、

 

本当の相続財産はいくらか

他にも預金があるのではないか

使途不明金はないか

生前贈与はなかったか

不動産や未公開株の評価は適正か

 

といった部分です。

 

例えば「1000万円請求したい」と思っても、

その前提となる財産総額が違えば、結論も変わります。

 

遺言の有効・無効よりも、

財産の把握と評価の方が現実の争点になることがほとんどです。

 

相続は「勝つ」より「整理する」手続き

 

遺言を見た直後は、どうしても感情が先に立ちます。

 

しかし、相続の多くは

誰かが完全に勝つ

誰かが完全に負ける

という形では終わりません。

 

遺言を前提に、

どこまで現実的に調整できるかを探る手続きです。

 

無効を目指すかどうかで止まるより、

今ある権利をどう整理するかを考えた方が、

解決に近づきます。

 

まとめ:遺言があっても、道は一つではありません

 

遺言があるから終わり、でもなく

無効にできなければ諦める、でもありません。

 

大切なのは、

自分にどんな権利が残っているのか

財産の前提は正しいのか

現実的な着地点はどこか

を冷静に整理することです。

 

「無効にできますか?」という相談も多いですが、

本当に必要なのは、“どの道を選ぶべきか”の判断です。

 

遺言を見て迷っている方は、まずは状況の整理からご相談ください。

 

感情を整理し、現実的な選択肢を見つけるところから、

お手伝いしています。