取引先が倒産する前に出るサインと対策
債権回収の相談で多いのは、
「どうすれば回収できますか?」というご相談です。
しかし実際には、回収できなくなってから動くのでは遅いことがあります。
大切なのは、
取引先が危ないサインを早めに見抜くことです。
倒産する企業の兆候
倒産する会社を何件も見ていると、いくつか共通する兆候があります。
サイン①支払いが遅れ始める
一番分かりやすいサインは、支払い遅延です。
「今月だけ待ってほしい」
「来月まとめて払う」
「少し分割にしてほしい」
このような話が出た時点で、かなり注意が必要です。
この段階で大事なのは、
次の納品をそのまま続けないことです。
売掛金が残ったまま追加で納品すれば、回収不能額が増えるだけになる可能性があります。
サイン②資金繰りの悪い噂が出る
次に多いのが、取引先についての噂です。
「最近、支払いが遅れているらしい」
「銀行との関係が悪いらしい」
「従業員が辞めているらしい」
噂だけで判断するのは危険ですが、無視するのも危険です。
この場合は、早めに、
現金取引に切り替える
前払いにする
保証金を入れてもらう
取引量を減らす
などの対応を考えるべきです。
サイン③連絡が遅くなる・社長と話せない
支払いが遅れている会社ほど、連絡も悪くなります。
担当者が出ない。
社長につながらない。
返事が曖昧になる。
これは、すでに資金繰りがかなり厳しい可能性があります。
この段階では、「信じて待つ」よりも、取引条件を見直した方が良いでしょう
破産通知が来てからでは遅い
取引先から破産開始通知が届いた後では、できることは大きく限られます。
もちろん、相殺や担保、所有権留保などを確認する余地はあります。
しかし、多くの場合、満額回収は難しくなります。
だからこそ、重要なのは、
破産した後ではなく、破産しそうな段階で動くことです。
従業員の場合は「給与遅延」が赤信号
従業員の立場で見ると、危険信号は給与の遅れです。
給与が遅れ始めた会社は、かなり危険です。
会社が正式に破産すれば、未払賃金立替払制度を使える可能性があります。
しかし、破産もせずに夜逃げのような状態になると、給料をもらえない可能性も出てきます。
まとめ
債権回収で大事なのは、
「どう回収するか」だけではありません。
回収不能になる前に、危ないサインを見抜くことです。
支払いが遅れる
資金繰りの噂が出る
連絡が悪くなる
分割払いを求められる
こうした兆候が出たら、早めに取引条件を見直す必要があります。
当事務所では、債権回収だけでなく、取引先の倒産リスクを見据えた対応についてもご相談をお受けしています。

